【BIPROGY株式会社】“アクセス数20倍”伴走型サポート体制の成果とは?

「約2年半で、およそ20倍にまでアクセス数が伸びました。」
金融、公共、製造、流通など幅広い業種にITソリューションを提供するBIPROGY株式会社。
その中で、EC・OMO事業を支える「デジタラトリエ」を担当するインダストリーサービス第一事業部では、コンテンツ企画から広告運用、サイト更新まで自ら手掛けています。
2023年より、WOWOWコミュニケーションズではサイトリニューアルから支援を開始。その後、コンテンツ制作、広告運用、サイト更新などを、幅広く伴走型でサポートし、課題に寄り添いながら最適な施策を提案しています。
認知施策としてコンテンツを軸に情報を届け、広告で不足部分を補う形で取り組んだ結果、単価の高いBtoB商材でも成果を上げることができました。
本記事では、お悩み相談から始まったデジタルマーケティングの進化のプロセスと、約2年半でアクセス数が20倍に成長した具体的な成果を、担当者の声とともに紹介します。
デジタルマーケティング開始前の課題とは?
━━━お二人の担当領域について教えてください。
安藤様
BIPROGYのインダストリーサービス第一事業部で、「デジタラトリエ」のデジタルマーケティング全般を担当しています。
企画・提案兼プランナーとして、自分たちで企画・提案から広告・サイト運用まで幅広く手掛けています。

所属部署は2025年9月時点
藤井様
私は安藤と同じ部門で、実際にお客さまのもとに伺って、提案やプレゼンも行います。
また、広告運用やコンテンツ制作、オフラインイベントの企画・運営なども担当してます。さらに、デジタラトリエの導入プロジェクトの運営など、幅広い領域に携わっています。

所属部署は2025年9月時点
━━━デジタルマーケティングに取り組まれる前の状況や課題についてお聞かせいただけますか?
安藤様
弊社は「IT企業」と言われることが多いのですが、実際には金融・公共・製造・流通など、さまざまな業種を担当しており、扱うプロダクトやサービスも非常に多岐にわたります。
また、コーポレートサイトはニュースリリースやIRなど、伝えなければならない情報が多くあり、個々のプロダクトやサービスの情報を、お伝えしきれていない状況です。
このような背景から、弊社のプロダクトやサービスをひとつずつ丁寧に説明しつつ、多種多様なお客さまを適切なページに誘導することが難しいという課題があります。
一方、特定のプロダクトやサービスに特化したプロモーションサイトは、サイトごとに適切なユーザーに情報を届ける必要があります。
さらに、社名変更後の認知も十分ではなく、どのようにお客さまに訴求すべきかから検討する必要がありました。
(※BIPROGY株式会社様は2022年4月1日に、日本ユニシス株式会社(旧社名)からBIPROGY株式会社に社名を変更しています。)
このような課題を抱えつつ、そもそも、デジタルマーケティング全般においても「何から始めるべきか?」「どのように進めるべきか?」が不明瞭でした。
そのため、まずは何から取り組むべきかを整理する必要がありました。

なぜ、WOWOWコミュニケーションズなのか?
━━━そのような課題を抱えている中で、弊社にご依頼いただいた理由はどのような点だったのでしょうか。
安藤様
最初は「何をすべきか」を整理する段階であり、プロモーションサイトをどう訴求するかもまだ固まっておらず、支援先の企業から一般的な提案等をもらう前の状態でした。
そこで、他部署でも御社にサポートいただいていたことから、「お悩み相談」というような軽い感じでお声掛けさせていただきました。
弊社の状況や今後の方向性について話をする中で、ご提案をいただくというよりも、御社からアドバイスを多くいただいていました。
たとえば、「テレアポをしてみたらどうか」「DM施策は効果がありますよ」「サイトのリニューアルはどうでしょう」といった提案です。
直接の受注につながらないような提案も含め、弊社の立場や課題を理解いただいたうえで、親身に相談に乗っていただけたことが大きかったです。
━━━「施策を提案する」のではなく、「共に課題解決をしていく」というスタンスが良かった、ということでしょうか?
藤井様
はい。弊社の場合も、いきなり「この製品はいかがですか」と説明してすぐに購入いただけることはほとんどありません。
たとえば、お客さまの本来の目的が「売上をどう上げるか」である場合、そのために「こういう手段はどうですか」と弊社商材をご提案できることが大切だと思っています。
そういう意味では、私たち自身もお客さまにもっと寄り添い、事業者の立場に立ったご提案をしていかなければならないと感じています。
御社がまさにそのスタンスで接してくださったことで、単に「広告をやりましょう」といった一方通行の提案ではなく、本当に私たちの課題に即したご支援をいただけました。寄り添ってもらえたことが非常に大きな価値だったと感じています。

━━━当時は営業体制の構築にリソースを割かれており、デジタルマーケティングに十分な体制がなかったとも伺っています。
安藤様
当時はどれだけリソースを確保すればよいかも分からず、何をすべきかも明確ではありませんでした。
広告施策は実施していたものの、全体戦略や施策の意図も不明確な状況で、掲載していたバナーやコピーも、伝えたい内容が曖昧な状態でした。
そこで、御社には現状のヒアリングから入っていただき、プロモーション施策や担当者の役割を整理するところからご支援いただきました。相談ベースで一歩ずつ進めていただけたので、とても助かりました。
━━━他にも同様のサービスを提供する会社は多い中で、引き続き弊社にご依頼いただいた理由は何だったのでしょうか。
安藤様
導入時のサポートで、課題を深く理解していただけたことが大きいです。
御社は「できること」だけを提案するのではなく、「この施策は、他社にご依頼いただいてでも実施する価値があります」と率直にアドバイスしてくれる。その誠実さが非常にありがたかったですね。
さらに、広告だけ、コンテンツだけといった部分的な提案ではなく、全体を見て柔軟に調整してくれるので、予算が潤沢でなくても、効率的に成果を出せる提案がもらえるので安心して任せられます。
藤井様
レスポンスの速さも非常に助かっています。
メールでのやり取りが中心ですが、返信が早いだけでなく、その時点で既に必要な準備が整っており、我々は判断するだけで次の行動に移せます。少人数で運営している我々にとって、これは心強いサポートです。
加えて、御社から積極的に提案いただける点もありがたく感じています。例えば過去記事のリライトや計測タグの運用方法の提案など、依頼以上の視点で返してくれるので、私たちは「判断するだけ」で良く、弊社側の負担軽減はもちろん、施策自体も素早く実施できています。
私自身、兼務でさまざまな業務を抱えていますので、すぐに回答が得られる・判断がしやすいというのは大きな助けになっています。

アクセス数20倍!デジタルマーケティングの成果
━━━取り組みを始めてから、どのような成果を実感されていますか?
安藤様
まず、数値面で大きな変化がありました。
2023年4月にサイトをリニューアルしていただき、その後広告やコンテンツ施策を実施した結果、約1年半でアクセス数は10倍になりました。
その後も運用・調整を続けて、その後の1年間でさらに約2倍に増えています。結果として、約2年半でおよそ20倍にまでアクセス数が伸びました。社内でも大きなインパクトとして受け止められています。
アクセス数の増加だけでなく、直帰率の改善や滞在時間の向上といった質の面でも良化が見られるため、単なるアクセス数の増加にとどまらない成果を得ています。
弊社の商材はご提案~導入までに時間を要しますが、コンテンツの拡充が功を奏し、既存ののお客さまだけでなく、商材を初めて知る新規のお客さまの流入も増加しています。
加えてSEO対策の効果もあり、ここ1年〜1年半で外部からの相互リンクの依頼が増えているのも特徴です。業界内で記事やサイトの評価が上がってきていると実感しています。
また、社内でも我々の取り組みや成果が認知されるようになったことも大きな変化です。

━━━相互リンクはどのような企業様からの依頼があるのでしょうか?
藤井様
デジタル系サービスを提供している企業や、IT系の情報メディアからの依頼があります。
依頼数が多いわけではないですが、質の高い被リンクが増えることでサイトの価値向上に貢献しています。
メディア内でのレコメンドや記事の流れで辿ってくれる人も増え、少しずつ外部からの信頼や評価が積み上がっている状況です。
全体戦略としては、広告だけで結果を出すのではなく、小さな施策を積み重ねつつ、必要に応じてアクセス数を跳ねさせる施策を織り交ぜていくことが重要だと考えています。
また、外部カンファレンスでの発表をきっかけとしたアクセス数の増加を有効活用でき、サイト内の回遊性も向上しました。
以前は、コンテンツが変わらないまま広告で集客していたので、訪問者の離脱を招きやすい状況でした。
しかし、現在はコンテンツの更新性を保ちながら集客することで「サイトを訪問された方の期待を裏切らない」構成になっています。これにより、繰り返しサイトを訪問されても価値を感じられる状態になったことが大きな改善点です。

━━━特に好評な記事や印象に残っているコンテンツがあれば具体的に教えてください。
安藤様
大きなインパクトがあったのは「タイアップ記事」です。
業界の有識者と弊社の開発部門の責任者との対談記事を制作したのですが、週単位のアクセスランキングで1位・2位を獲得し、半期のアクセスランキングにも入る成果となりました。
内容はサービス紹介ではなく「ECの歴史を振り返り、今求められているものを考える」というテーマで展開し、記事のストーリーを共に作り上げたことで成果につながったと感じています。
タイアップ記事はコストがかかるため頻繁にはできませんが、記事によるアクセス数の増加が、その後のアクセス数のベースを押し上げる効果がありました。公開から時間が経った現在でも、検索やレコメンドから流入が続いており、短期的・長期的の両面で価値がある施策でした。
ECzineの記事はこちら:https://eczine.jp/article/detail/14398
今後の展望と期待するサポートとは?
━━━今後の取り組みで弊社に期待することは何でしょうか。
藤井様
事例記事をさらに増やしていきたいです。タイアップや対談記事は幅広い方に興味を持ってもらいやすく、アクセス数も伸びやすいですが、それだけではなく、オフラインも含め、現場の声をより積極的に届けていけると良いと考えています。
安藤様
クッキー規制やAI検索の普及など、消費者の行動やテクノロジーは大きく変化しています。過去の成功体験に固執しすぎると、施策が通用しなくなるという危機感があります。
我々だけで、常に最新情報を得るのは難しいため、御社には新しいテクノロジーやソリューションを積極的に提案いただきたいです。
生成AIの活用も含め、今後もユーザー視点に立った施策の提案と、その施策の実施に向けたサポートに期待しています。
現在の施策の改善にも取り組みつつ、新しいチャレンジも取り入れながら、両方をバランスよく提案いただき、一緒に進めていければと思っています。

※お電話でのお問い合わせ | 0120-808-434