SNSは、企業の広報・マーケティング活動において、企業活動において欠かせない存在となりました。しかし、ただ投稿するだけでは成果にはつながりません。SNS運用目的の設定、コンテンツの質、そして最新技術の活用などをどう組み合わせるかが、SNS運用の成否を分けます。
今回は、SNS運用の現場で活躍する担当者へのヒアリングをもとに、SNSの運用目的の考え方や、AI活用や未来のSNS体験について、実践的な視点からまとめました。インタビュー形式で語られるリアルな声から、今すぐ使えるヒントを見つけてみてください。

SNS運用の目的設定の重要性

SNS運用担当者の声:
SNSをやる目的が“フォロワー数を増やすこと”になってしまうと、どうしても短期的な施策に偏ってしまいます。もっと長期的な視点で、ブランドの価値を伝えることが大切だと思います。

SNS運用において最も重要なのは、目的の明確化です。
企業は、ターゲット層の理解を深め、SNSプラットフォームごとの特性を踏まえた戦略設計を行うことが大切です。自社のサービスや商品を知るきっかけであったり、利用してみたくなるモチベーションを向上させたりすることがSNSの果たす役割です。
そのうえで「運用の目的」「ターゲット」「利用するSNS」「KPIについて」「投稿の方針」を決めていきましょう。

共感を生む投稿コンテンツの重要性

SNS運用担当者の声:
最近は“リアルな投稿”が求められていると感じます。加工された画像よりも、日常の一コマや裏側を見せるような投稿のほうが反応が良いです。

SNSの投稿では、過度に加工された投稿よりも、リアルな日常や裏側を見せるようなコンテンツが好まれる傾向があります。共感できるコンテンツの作成によって、アカウントへの親しみやすさが生まれ、アカウントのファンにもなりやすいです。口コミといったリアルな声も重視されており、Instagramの「Blend」機能のように、複数人の投稿をミックスして友人の関心に近いものが流れてくる新しい表現方法も登場しており、企業もSNSの新しい機能に柔軟に対応していくことが求められます。

SNS運用担当者の情報収集術

SNS運用担当者の声:
Instagram、 X、 TikTok、 Threadsを普段活用していて、中でもInstagramとXは用途に合わせて複数アカウント持ってほぼ毎日確認しています。

クライアントや競合のアカウントをフォローしているものだけでなく、自身の趣味と仕事のアカウント半分くらいでフォローしているアカウントを保持して、アルゴリズムによる偏りを避けつつ、いろいろなタイムラインが見られるように。そうすることで、日々新しい機能がないか、面白い投稿がないかアンテナを張ることができます。

SNS運用におけるAI活用の実践例

SNS運用担当者の声:
AIに投稿案を出してもらって、それを人間がブラッシュアップする。そうすることで、スピードと質の両方を担保できます。CopilotやChatGPTは、アイデア出しの段階でとても役立っています。

AIはSNS運用において多様な場面で活用されています。投稿案の作成、画像生成、キャプションのアイデア出しなど、AIはコンテンツ制作の効率化に貢献します。
特に、アイデア出しの段階で「思考を整理するための対話相手」として機能することで、方向性の確認や複数案の比較が可能になります。AIによって生成されたものをそのまま出すことにはリスクがあるため、現状段階では人の目による確認が必要不可欠です。

SNSの未来と技術革新

SNS運用担当者の声:
SNSは情報発信の場から、体験を提供する場へと変わってきています。これからは“参加型”のコンテンツが主流になるかもしれません。

AIやARなど技術の進化により、SNS上での体験型コンテンツの可能性が広がっています。ARによる拡張現実はInstagramなどのプラットフォームでも活用されており、TikTokではAIによる写真の加工や生成された動画を投稿していくなど、新しい技術の活用が進んでいます。
ユーザーがAIやARを使ったコンテンツをシェアする参加型のコンテンツが主流になってきており、技術革新はマーケティングの新たな地平を切り開いています。

SNS運用における外部視点の価値

SNS運用担当者の声:
外部の視点が入ることで、社内だけでは見えなかった課題が浮き彫りになる。これはとても価値のあることです。

SNS運用を内製化するか外部企業に委託するか悩ましい場合もあるでしょう。専門的な知識と客観的な視点を持つ外部パートナーは、企業内部では気づきにくい課題を明らかにし、戦略の精度を高める役割を果たします。
特に、複数の業界での運用経験を持つパートナーは、横断的な知見を提供してくれます。自社内でSNS運用を実施していくことはもちろん可能ですが、外部パートナーの視点があることで第三者の目線を得ることができ、よりユーザーに近い意見や考え方も取り入れることができます。

まとめ

SNS運用を行う際に、目的の明確化、トレンドへの柔軟な対応、AIの活用、外部リソースの適切な導入を通じて、企業は持続可能なブランド価値を築いていくことが求められます。

WOWOWコミュニケーションズでは、SNS戦略策定からSNS運用、分析まで一貫して対応が可能です。クライアントの課題や目標、ターゲット層にあったSNSのご提案による新規アカウント立ち上げだけでなく、既存のアカウントに対する改善案のご提案も行っています。SNS広告も企画提案が可能なためSNSマーケティング全般を窓口1つで対応可能です。まずはご相談ください。