広告運用のインハウス化は可能?実運用者目線で見るメリットと注意点
Web広告は企業のマーケティング活動において欠かせない施策の1つです。AI学習による広告運用のサービスが出てきているなかで、自社で実施するインハウス(内製)の形をとるか、外部の会社へ依頼するのか選択する場面が出てきます。
この記事では広告の実運用担当者へのインタビューをもとに、インハウスのメリットとポイントを紹介します。
目次
Web広告のインハウス化(内製化)とは
Web広告のインハウス化(内製化)とは、広告運用を外部の代理店に委託せず、自社の担当者が企画・運用・分析までを一貫して行う体制のことです。
コスト削減やスピード感のある対応、ノウハウの蓄積を目的に導入を検討する企業が増えています。
ただし、広告運用には専門知識や日々の調整が求められるため、すべてを自社で担うには一定のリソースとスキルが必要です。
Web広告のインハウス化(内製化)のメリット

コスト削減が可能
自社内で広告を運用すると当たり前ですが、代理店への手数料が不要になるため、広告費を効率的に活用できます。社内の広告予算をそのまま広告に充てることができるのがインハウス化のメリットです。
ノウハウの蓄積が可能
自社内での広告の運用を通じて社内に知見が蓄積されます。広告としての手法だけでなく、実際に広告を運用したデータも社内に貯まっていき参照することができます。代理店に依頼している際には得づらいデータも蓄積することができるため、長期的にはマーケティング全体の底上げにつながります。
カスタマーデータと紐づけした運用が可能
自社内に事前に貯まっているカスタマーデータと紐づけして広告を運用できることもインハウス化のメリットです。代理店だと提供が個人情報保護の観点から難しい場合が多いですが、顧客年齢や行動データなどを活用することでよりカスタマー化しやすいユーザーに広告を行うことが可能になります。
スピード感のある対応が可能
社内で即時的にクリエイティブの変更やターゲティング調整を行えることもメリットといえます。特にキャンペーンの対応や、何かあった時に突発的な施策や広告配信の調整を行う際にはこの強みが活きてきます。
Web広告のインハウス化(内製化)のポイント
目標設定を行い適切な媒体を選定する
広告の運用においてはインハウス化でなくても大切ですが、広告の運用において達成したいことを明確にして、KPIを設定したうえで適切な広告配信の媒体を選定することが必要です。
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リソースを確保する
広告運用の実施するにあたって社内担当者を用意することが必要です。広告は配信して終わりなのではなく、日々の変動を確認して広告に変な動きがないかを確認し、場合によってはクリエイティブ(バナーやキーワードなど)の追加を行う必要があります。
AI活用は補助的に
生成AIによるバナー作成や配信文面案だしなど広告にもAIは活用できますが、不自然な表現や細部の違和感が出やすいため、最終的なチェックは人の目で行う必要があります。特にIP(知的財産)を扱う広告では、AI生成物の使用がNGな場合もあるため注意が必要です。
P-MAXは万能ではない
GoogleのP-MAXキャンペーンは自動化が進んでいますが、手動調整が難しく効果検証や改善がしづらい面もあります。リスティング広告など他の手法と併用し、効果を比較しながら運用するのが理想です。
外部へWeb広告運用を依頼することが望ましいケース

以下のような場合は、代理店への依頼を検討するとよい場合が多いです。
- 月額広告費が10〜30万円以上で、効果を最大化したい場合
- 社内に広告運用の知見がない、またはリソースが不足している場合
- IPや著作権管理が必要な案件(例:アニメ・タレント・キャラクターなど)
- 複数媒体を横断した戦略的な運用を行いたい場合
特にIP案件では、版元との調整や素材制限、スケジュール管理など、専門的な対応が求められます。
総合的に広告運用を実施したいならWOWOWコミュニケーションズへ
広告運用はいきなりすべてをインハウス化するのではなく、初期設定やKPI設計は代理店に依頼し、3ヶ月程度の併走期間を経て自社運用に移行するのが現実的です。
WOWOWコミュニケーションズ(WOWCOM)は、Web広告にとどまらず、屋外広告やイベント連動なども含めた総合的な広告運用を得意としています。
WOWCOMの強み:
- 即日対応可能な柔軟な体制
- IP広告への高い対応力(版元確認・素材管理・著作権対応)
- 媒体に縛られない提案力(Web・屋外・SNSなど)
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広告運用のインハウス化(内製化)を目指す企業にとっても、初期の伴走パートナーとして、また戦略的な外部ブレーンとしてご活用いただけます。
広告運用にお悩みの方やその他デジタルマーケティング施策を広告と合わせ実施したい方はご相談ください。