もっと伝わる、もっと深く分析できる。データビジュアライゼーションで“見える化”を進めよう

近年、マーケティングに活用できる情報の取得が容易になり、さまざまなデータが幅広いシーンで使われるようになりました。とは言え、データの蓄積に力を注いでも、集めた数字や文字のデータをそのまま羅列しているだけの状態ではあまり役に立ちません。また、膨大なデータの意味するところやデータ間の関係性を分析するだけでも、長い時間が必要でしょう。つまりは、多くのデータが入手できたからといって、そのままマーケティングに生かせるかどうかは別の話ということ。今回は、大量のデータを見える化し、データの価値を高められるデータビジュアライゼーションについて解説しましょう。

データビジュアライゼーションとは?

ひと口にデータ活用といってもその種類は多く、顧客の属性に関するデータやSNS上でやりとりされているソーシャルデータ、店舗ならPOSデータや購買金額・購買履歴情報など、挙げていけばきりがないほど多様なデータに囲まれています。データビジュアライゼーションとは、こうした膨大かつ多様なビッグデータを活用する方法のひとつで、データを可視化する技術のことを指します。複雑なデータを、グラフや図などのグラフィックスキルを用いて端的に表現することで、分析した結果をマーケティング施策に役立てるものです。

データの可視化によって、部署間で共有する情報が分かりやすくなり、今まで見えていなかったデータの意味や特徴、傾向などを直感的に把握することができるというメリットがあります。また、データに基づいて、意思決定や企画立案をする際にも大きく役立つでしょう。

以前にはグラフィック化するだけで、長い時間や多くのコストが必要でしたが、現在ではデータ分析ツールも進化し、ビジネスの現場で活用されるようになりました。また、難解な統計学の知識がなくても、ツール操作の訓練によって誰でも利用できるようになったことから、汎用的に使えるスキルとして注目されています。

データビジュアライゼーションで効果的に伝えよう

では、具体的にデータビジュライゼーションの活用例を見てみましょう。例えば、ビジネスシーンで求められるスキルのひとつにプレゼンテーション力があります。データビジュアライゼーションを取り入れることで、提案したいアイデアをより効果的に伝えていくことができるでしょう。

データビジュアライゼーションのメリットを簡潔にまとめると、「データの持つ意味を直感的に把握できるようになる」という点にあります。

データが数字や文字の羅列のままでは、分析するために高度なスキルが必要であり、同時に必要な情報を他者に理解してもらうのにも時間がかかってしまうでしょう。データビジュアライゼーションにより、ある切り口でデータを可視化すれば、羅列されたデータを眺めているだけでは分からない特徴や関係性を浮き彫りにし、読み手の理解を助けることができます。またデータを理解してもらうには、全体的な傾向と個別の事象の意味するところの両方を説明しなければいけませんが、可視化によって全体と個別をセットで分かりやすく明確に伝えることができるでしょう。

ビジュアル化のポイント

データの可視化を行うためには特別なスキルは必要なく、経験を重ねることで誰でもできるようになります。

データビジュアライゼーションによる効果を高めるポイントは2つ。

1つめは、「誰に、どんな内容を、どんな目的で見せるか」を明確にすることです。目的がなくただ漠然とデータのグラフィック化をしていても、いたずらに時間がかかるだけで価値ある可視化はできません。データ可視化に利用するツール選びにおいても、目的が不明瞭なままでは、どのツールをどのように活用すればよいかの判断ができません。

もう1つのポイントは、「とにかくシンプルに徹する」こと。データの可視化というと、デザイン性にもこだわりがちですが、たとえ見栄えが良くても、何を伝えたいのかが分からないようでは相手に響きません。可視化の目的は「誰にとっても分かりやすい情報にする」ことにあります。デザインに時間をかけるのではなく、ポイントを絞った可視化になっているかを確認することが大切です。目的をもとに切り口を設定したら、シンプルに徹してデータを可視化していきましょう。

データビジュアライゼーションはデータ活用の第一歩

データを活用して意思決定や企画立案をしたり、効果的なプレゼンテーションのためにデータを利用したりしていくことは、ITの進化に伴って、今後ますます欠かせないスキルになることでしょう。より簡潔に、分かりやすく情報を伝えるためにも、データビジュアライゼーションのスキルは有効です。データの可視化は、データを上手に活用するための第一歩と言えるでしょう。

 

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